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こんばんは、CCC神奈川代表の後上峻一です。 7月25日に神奈川サミット登壇団体である、Open Source Software Cityさんへインタビューに伺いました。 どんな活動をされているかなどを具体的に伺いました。 質問はCCC神奈川代表の後上峻一が行いました。お答えして頂いたのはOpen Source Software Cityの澤田要様です。 (以下、敬称略) ・Video part 1 of 3 [後上] 初めまして、社会起業家支援委員会 神奈川代表の後上峻一と申します。本日はOpen Source Software City(以下、OSSC)の澤田様にインタビューを行います。よろしくお願いします。 [澤田] よろしくお願いします。 1.どんな活動(事業)をされていますか? [後上] ではまず、順番に伺っていこうと思います。OSSCさんはどういう活動を行われているんですか? [澤田] 主に3つのテーマを掲げています。まず環境、それから文教、それから雇用。最初に挙げました環境と文教というのは、我々の名前の通りOpen Source Softwareと密接なテーマです。まず環境ですが、今パーソナルコンピュータ、皆さんがお使いのパーソナルコンピュータというのは、ほとんどの場合、Windows OSが入っているかと思います。これが二年に一回くらい、バージョンアップされるんですね。で、Windows95から始まって、まもなく出るのがWindows7だと思います。 [後上] 10月に出ますね。 [澤田] そうです。で、いったいいくつだろう、年数で割ってみると二年に一回くらいになります。それで、皆さんもいろいろご経験あるとは思いますが、新しいOSでしか最新のソフトは動かない。そういう風な事で、数年前に買われたPCが使えない。使わない。こういう風な事が多いのではないかなと思います。で、その数をですね、国内で、全台で見てみると約、年間1000万台が動いているのに捨てられる。ハードウェア的には大丈夫なんだけれども、最新のソフトウェアが入っていないために、捨てられている。 [後上] すごいもったいないですね。 [澤田] ええ。もったいないですね。で、私も1000万台という数字を知ったのは二年くらい前なのですが、知ったときは驚きました。これは、やはり社会的な課題ではないかなと考えまして、それで、動いているのに捨てられる、そういう風なPCに無償のOpen Source Softwareを入れて、Refreshed PC、再生されたPCとして皆さんのネットワーク、あるいはメール、オフィス、こういう作業に使って頂けたら。これが環境への取り組みです。 [後上] ちょっと一つ、基礎的なことをお聞きしたいのですが、Open Source Software というのはどういったものですか? [澤田] あの、いろいろな種類がありまして、例えばWindows OS、最新のものでしたらWindows Vistaというのがあると思いますが、それに相当するものという意味では、Linuxというものが、一番一般的ですね。それから、Microsoft Office、皆さんがワードとかエクセルとか、パワーポイント、こういうものを使っておられると思いますが、それに相当するものがOpen Office、ワードに相当するものがライター、それからエクセルに相当するものがカルク、それからパワーポイントに相当するインプレス。Microsoft Officeとの相関性も高い。 [後上] Openというからには、やっぱみんなが参加して作っていくソフトなんですね。 [澤田] そうですね。あの、リナックスというのが北欧から生まれた。ヨーロッパがスタートであるケースが多いですが、今はもうアジアも含めて、当然日本も含めて、世界中で皆さんで開発をされ、そしてそこで作られたソフトウェアは誰々、あるいはどの企業のライセンス、権利ではなく皆さんのオープンになったライセンス。ライセンスの言葉で、ちょっと細かな言葉ですが、General Public License、GPLという皆さんが共有の権利を持つ、こういう風なライセンス体系になっているんですね。 [後上] おもしろいですね。それでは二つ目の教育に対する取り組みについて。 [澤田] はい。今、お話しをさせて頂きましたRefreshed PC、じゃあこういうものを作って、誰がこれを使って頂くか。ということになると思うのですが、もちろん数が多いのは、やはり企業、団体、こういう所にお使い頂きたい。そういう風に思っております。ただ、我々の思い、理念という意味では、是非、学校、明日を担う生徒の皆さんに使って頂きたい。というのは、Open Sourceということで先ほどご質問頂いた所で少しお答えをしたのですが、商用の、これは残念ながら主に海外製の物が多いわけですが、そういう風なものの使い方を学校で学ぶのではなくて、世界中で皆さんで一緒になって作っていく、そしてそのライセンスをみんなで共有していく。そういう考えに基づいたOpen Sourceにみなさんもできたら開発を。開発が難しかったら、日本語化を、とか、マニュアルとか、そういうことで関わって頂くために、学校にOpen Sourceが搭載されたPCをどんどん出していきたい。そういうものに触れる機会、生徒の皆さんが触れる機会を作り出していきたい。そういう風に思っています。 [後上] はい。確かに私も、私の小学校5年くらいからちょうどPC教育というのが普及しだしまして、実際に触ってみたのですが、やっぱりWindowsかMacというのが多い。そこをもっと、Open Sourceのものを使って、触れる機会を設けていきたいということですね。 [澤田] そういうことですね。やはりその時に、Windows、まぁMacはまだ少ないでしょうけど、Windowsが搭載されたPCというのは安くなったとはいえ、やはり今でも10万円前後。そういうものに対して、学校に数多く使って頂くためには、これは一概には言えないのですが、数千円程度で提供できればなと。かつ、多く使って頂けるのではないかなと。こういう風に期待しております。 [後上] ずいぶん安いですね。 [澤田] そうですね。 ・Video part 2 of 3 [後上] 分かりました。では、3つめの取り組みついて。 [澤田] はい。私どもはOpen Source Software Cityという名前ですが、残念ながら3つめのテーマはOpen Sourceに必ずしもこだわってはいません。3つめは雇用ということなんですが、これは一例として母子家庭、それからハンディキャップをもたれた方を中心とする在宅で就労したい、こういう希望をもたれている方々にIT利活用のヘルプデスクのサービスの要員になって頂くことによって、そういう仕組みを我々が事業として構築をして雇用の機会を作りたい。そういう風に考えています。 じゃあ、それを肝心の受けられるお客様は誰なのかということになりますが、今の、数年前からあまり良い言葉ではないのでしょうけど、情報格差、デジタルデバイドという言葉があります。大変失礼な言い方ながら、シニアの方、あるいは主婦の方を中心として、カテゴリーとすればそういう方々がデジタルデバイドという風な言葉の対象になっているのは否めないんじゃないかなと思っています。ただ、こういう方々はやはり時代に追いついていく、時代を追い抜かしていく、そういう風な思いというのは強くもっていると思いますので、そういう方々の要望に対して、きちんとITの利活用をサービスできる体制を作りたい。お客様はシニアや主婦層の方々、そしてそれを提供する在宅就労を希望されている方々。これを結びつけるヘルプデスクという事業を作りたい。こういう風に考えています。 [後上] でも、一つ疑問なんですが、母子家庭の方々というのはすごい大変だと思うのですが、そういった方々にどうやってこのサービスをお願いしていくのですか? [澤田] そうですね。もちろん母子家庭の方、あるいはハンディキャップをもたれている方にもITの知見を持っておられる方はおられると思うのですが、やはり全体とすると少ないと思う。で、そういう方々に対してサービスを提供する要員になって頂くことですから、きちんと学んで頂く、ということを我々がそういう場を作り、それからまた、ご家庭や、あるいはハンディキャップをもたれている方々でしたら多くの方は地域作業所という所に通われている方もおられると思いますので、そういう所でPCやネットワークの環境も必要だろう、という風に思います。 で、そういう教育とか環境を作るという仕事、コストというのはかなりのコストになります。で、我々はなんとかそれを捻出したいのですが我々の努力には当然限りがありますので、こういう我々の動き、理念というのものを国や自治体に今後アピールをして、できればそういう支援を受けて教育、あるいは環境というものを提供していく。そういう風な動きをこれからしたいなと考えています。 [後上] 無料で教育を受けられるということですか? [澤田] そうですね。 [後上] 分かりました。 2. どのような理念(夢)をお持ちですか? [後上] それでは次の質問に移ります。あの、どういう理念とか思いをこの事業に対して持っておられますか? [澤田] 大きく二つあります。この頃意識的に使っている言葉なんですが、新しい社会の再配分の仕組みを提供したい、ということです。で、従来の再配分、従来というか現在の再配分の基本的な構造というのは、例えば民間企業が事業を通して利益を生む。で、それの30%くらいを税金として納める。それからまた、給与所得者あるいは自営の方が給与とか収入を得られて納税される。そういう風な税金を国や自治体に使い方を委託されている。再配分を委託されている、ということだと思います。これは決して否定しませんし、当たり前の話だし、もちろん使い道ということは我々見ていきたいとは思いますけれども、これが基本的な社会の再配分の仕組みだと思います。 ただ、それだけではカバーできないエリアとか、それからもっと支援を求めておられる方々がおられると思います。そういうものを全て、税金で納めたのだから全て公的機関でカバーして下さいというのは、我々市民として、どうかなと。そういう意味で今回こういう動きをしたわけですが、我々の収入に変わる部分というのは、いろいろ社会の中で育てて頂いたことによって得られた経験なり、知見なり、それから志ですね。生まれた志、こういうものは我々のインプットです。いわゆる、利益に相当する、企業や給与所得者の利益や収入に相当する部分。これが、今お話しした志だとか知見だったり経験ですね。で、そういうものをベースにして、我々市民社会としてそれを社会に対して還元をしていく。再配分をしていく。こういう風な新しい再配分の仕組みを公的機関がカバーできない所に対して提供していく。これが、大きな思いです。これが一つ目。 [後上] 利益というのは、お金だけではないと。ノウハウですとか、それから人脈ですとか、そういったものをもう一度その社会に還元していくということですね。 [澤田] そうですね。それから、もう一つは、我々の、我々だけではなく成人の方々のこういう風なみなさんの取り組みというのは、残念ながら多くの方々が、社会の方々がボランティアでやっているんだろう、あるいはボランティアで、極端に言えばやるべきだ、そういう風な風潮なり見方があるんだろうと思います。ただそれだけでは、こういう風な動きというのは力強い動きにはなりません。実効的なものにするためには、やはりそういう風な動きといのは、この世の中の経済的な構造の中で当然合理性を持つべきだと。つまり、こういう風な動きというものに対して、汗をかいた、努力した事に対してしかるべき報酬というのがあって、初めてこういう風な社会的な動きというのがより実効的なものになる。ですから、我々は霞を食って生きないと。きちんと報酬を受けられるような仕組みを作っていきたい。こういう風なのが二番目のものです。 ・Video part 3 of 3 3. どのようなきっかけで起業されたましたか? [後上] それでは次の質問にうつりたいと思います。澤田様はどういうきっかけでこの事業を始められたんですか? [澤田] そうですね。まず、私自身がオープンソースに関わって10年弱なんですけれども、オープンソースに関わったということが間違いなく一つのきっかけなんでしょうね。それから、二年前にPCが国内で一千万台くらい捨てられているということを知った時。まぁ知って、これはオープンソースうまく活用することでなんとかある種の新しいアプローチができないかな、と思ったのが二つ目ですね。それから3つめなんですが、昨年、神奈川県とかあるいはいろんな団体の方々が主催講演をされました、神奈川ビジネスオーディションというのがありまして、そこに今のご説明をした、こういう理念を提唱させて頂いたのですけれども、幸にも入選することができまして、その後皆さんから是非これを具体的に詰めたらどうかといったお話しも頂きましたので。それで背中を押されたと、それが3つめですかね。 [後上] 起業の原点としましては、一千万台が廃棄されているということに心を痛めたというか、驚いたというのがあるんですかね? [澤田] そうですね。まぁ、心を痛めたというより、痛めたという感じじゃないかもしれない。まぁ、こういう数字なんだとという風なところが、痛めたと言うより驚いた。驚いたので、なぜ、その当時知らなかった自分も不十分だったんでしょうけれども、社会全体でこの一千万台というのが廃棄になっているというところがはたして認識されているのだろうか。そういう風なところで、これはその誰々が悪いとか、公的機関がという風な事ではなくて、やはり市民社会の構成要素を、ほんの一部ですけど担っている自分が今までの経験なり知見を活かせる事ではないかなと思った。 [後上] 私自身も一千万台も、というのは初めて聞いたのですが、やっぱその事を社会的に認知を高めていきたいという事ですよね。 [澤田] そうですね。 →社会起業に対して、どのようなお考えをお持ちですか? [後上] あの、澤田様のこういった取り組みというのは、近年、社会起業というカテゴリーで語られる事が多いのですが、澤田様はその社会起業に対してどういう考えをもたれていますか? [澤田] そうですね、若い頃はいろいろな挑戦をする気持ちとか、今よりももっとあったようにも思うのですが、そういう時に勇気がなくてなかなか起業というふうな、独立というのができなかった。まぁ自分が、50半ばという年代になってある種、社会的な役割というのは、若い頃感じていなかったものを感じるようになって、今の、その社会起業家、社会起業とか社会起業家としての自分の役割、この社会起業という事に対する言葉の憧れ、こういう風なものというのは、非常にありますね。 [後上] ではもう、最初から社会起業をしようということで、起業されたんですね。 [澤田] そうですね。 [後上] 私はまだ若造なのでちょっと分からないのですが、年を取っていくにつれて、社会への関心とか貢献というのに興味を持たれていったという事ですか? [澤田] そうですね、まぁ若い頃は本当にだらしなかったんだろうと、逆に言えばそういう事なんでしょうけど。あの、皆さんの、学生である皆さんがこういう社会起業家サミットというのに、こういう形で携わられているというのはですね、自分の学生時代を振り返ると、本当に自分の学生時代って何だったんだろうと(笑)そういう風に思うくらい、赤面するような思いです。で、ただ、この社会で育てられ、年輪を重ねていくに従って、不思議なことに、こう、変な言葉でいうと心が清らかになっていく、そういう風な面もありましてね。で、役割を段々段々、いろいろな事を見聞きしていく中で、ようやくこの年になって役割を認識できるようになったんだなぁと。もっと皆さんと同じように、二十歳くらいの時に役割を認識すべきだったんでしょうけど。まぁ、そこに至るまであと30数年間かかってしまった、そういうことなんでしょうね。 4.今欲しい支援は何か、どんなことに困っていますか? [後上] いろいろとおもしろいお話しを聞けて感動したのですが、最後に、今困っていることとか、どういった支援が欲しいかを伺いたいです。 [澤田] 私どものこういう風な動きをですね、今回の場とか、それからいろいろな場を通して社会の皆さんに知って頂きたい。これが我々の最大の望みです。じゃあ、知って頂くという事で、次のアクションという事になるんですが、我々のこういう動きに、是非参加をして頂きたい。また、先ほど雇用ということで、母子家庭の方とか、それからハンディキャップをもたれている方を挙げたのですが、是非そういう方々にも集まって頂けないかなと。集って頂けないかなと、そういう風に思います。それともう一つは、じゃあそういう風な体制ができて、我々が提供するサービスというのを受けて頂く、いわゆるお客様ですね。Refreshed PCを購入して頂く方、あるいはITの利活用のヘルプデスクのサービスを受けて頂ける方、もちろん、事業ですのでそういうお客様を求めているということですね。 [後上] 学校とかで利用して頂けるとありがたい? [澤田] そうですね。もうやはり大きな3つのテーマの二つ目に挙げましたけれど、Refreshed PCというのは是非、学校へ我々が提供させて頂いて、そこで明日を担う若い方々にこのOpen Source Softwareの理念に触れて頂いて、そこに少しでも関与して頂ければなと。そういう思いです。 [後上] はい、分かりました。本日はどうもありがとうございました。 [澤田] どうもありがとうございました。
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